楽園/藤原薫(全一巻)のネタバレ感想!4つ短編ストーリー解説!

楽園 / 藤原薫(全一巻)

それぞれの楽園を綴った四つの短編から構成されるストーリー。

美しいものとは得てして闇を含んでいるもの。

第一話は美少女を偏愛する美しき美術教師の話

教師は少年だった頃に失ってしまった楽園を見つけることができず、今も少女たちの中に汚される前の楽園を探しているのだと思う。

第二話はたった7ページに描かれる男女の話

何かを食し続ける女のいる部屋に帰ってくる男。

台詞がほとんどないにも関わらず、オレンジ色の昼下がりに微睡むように堕ちて行く雰囲気が二人の間に流れ、鬱蒼とした楽園を感じることができる。

第三話は見えないもの見て感じる双子の話

幻視する千紘とその世界を心で認知する千昌。千紘が見いだす本質や行く末を感じとる千昌の心は痛み続ける。

視力だけで見る世界が正しいとは限らない。

本当の楽園とは何だろう。

第四話は森の中で狼に出会う少女の話

少女は森の中、おばあちゃんの家へ向かう途中で男の花を摘んでしまい、その代償を求められる。

より道したら狼に食べられちゃうからね、なんていう母親の忠告も結局、甘美な楽園に変わってしまう。

いいことと悪いことのボーダーラインとはいつも甘ったるいものなのかもしれない。

全話を通して流れるように美しく透明感のある展開と繊細なタッチがそのほの暗さを際立たせている。

余談

いま読んでる漫画はこれ。

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ハッキリいって「楽園」とは似て非なるもの。

だがそれがいい。

いずれ「終末のハーレム」の評価もまとめたい。